お茶の審査方法(官能審査・機械審査)
お茶の審査方法
お茶の審査方法には、人の感覚で審査する『官能審査』と機械などで審査する『科学的審査』の2つがあります。実査には、嗜好性のあるお茶は官能審査で決めることがほとんどで、品評会なども官能審査で行われます。科学審査は補助的や参考程度に行われています。
官能審査法
お茶の品評会では官能審査による審査方法がとられています。審査の種類としては、外観審査(形状・色沢)と、内質審査(香気・水色・滋味)に分けられ、審査はお茶が見やすいように、自然採光設備があるなど条件が整った審査室で行われます。
外観
形状の審査は、大きさや締り、よれ、芽の有無、粉や茎の多さ、均一性などを審査し製造技術の良否が決まります。
色沢の審査は、茶の色つやを調べます。摘採時期、取扱い、製造技術の良否などが決まります。
内質
香気の審査は、構成成分が多くかつ微量であるため、審査にはかなりの技術と経験を要します。一般的に、花香、果香、樹脂香、火香などが調和し、清涼感のある香りが良いとされています。
水色の審査は、原料の良否、茶葉の取扱い、加工技術、変質の程度などがわかります。煎茶や玉露は、山吹色で相当の濃さが必要とされます。
滋味の審査は、香気と同様に高度な感覚と経験が必要な審査となります。うま味、爽快味、甘味、渋味の有無、濃度、調和などが必要とされます。茶の価値を決める、重要な審査です。